組織の性質を知る上で、その歩みを理解することは不可欠だ。富士大石寺顕正会は、元々は日蓮正宗の講組織「妙信講」として発足した。しかし、国立戒壇の建立を巡り日蓮正宗本山と激しく対立。1970年代に破門処分を受けた経緯を持つ。
長年にわたり組織を率いた浅井昭衛前会長は、強烈なリーダーシップと絶対的なカリスマ性で会員数を飛躍的に拡大させた。国家の危機や大規模災害の予言を前面に押し出し、若年層を中心とする勧誘活動を全国展開した手法は、既存の宗教組織とは一線を画していた。
浅井昭衛氏の死去に伴い、実子である浅井城員氏が会長に就任したことで、組織は新たな局面を迎えている。体制移行後も独自の教学や活動方針は維持されているが、ネット社会の成熟に伴い勧誘手法への監視の目はより厳しくなっている。組織の世代交代が芸能界や一般社会との関係性にどう影響を与えるのか、専門家たちの注目が集まっている。