獄中における加害者と外界の人間関係は、数多くのノンフィクション作品の題材となってきた。白石和彌監督の映画『凶悪』では、ある死刑囚の告発をきっかけに闇に葬られた事件を暴き出すジャーナリストの執念と、双方が互いを利用し合う危うい心理戦が克明に描かれた。
現在、NetflixやU-NEXTといった動画配信プラットフォームでは、実在の未解決事件や連続殺人犯に迫る「トゥルークライム」ジャンルが絶大な支持を集めている。犯罪者の心理を覗き見たいという大衆の好奇心は尽きることがない。だが、その境界線上に立つ報道ジャーナリズムは常に「搾取と共犯関係」の倫理的ジレンマに直面している。獄中結婚の当事者たちもまた、自らが相手を救っているのか、それとも相手の悪名に呑まれ利用されているのか、その境界を見失う瞬間が少なくない。