岡崎市内で暮らす多様な属性の住民に対して実施した聞き取り調査および地域コミュニティの定性分析からは、生活実感に伴うリアルな本音が聞こえてきます。
名古屋市内から2024年に岡崎駅東口の分譲マンションへ転入した30代夫婦(共働き・未就学児1人)は、次のように語っています。
「最大の決め手は、名古屋市内で探していた予算(4,500万円前後)だと手狭な中古マンションしか買えなかったのに対し、岡崎駅前なら広々とした新築角部屋が手に入ったことです。朝の通勤もJRの特別快速に乗れば座れない日があるものの30分で名駅に着くので、ストレスはほぼありません。ただ、妻の実家や郊外のイオンモールへ行くための車を1台買い足したため、月々の駐車場代とガソリン代が新たな固定費になりました。」
一方、大学進学を機に転入した20代女性からは、「東海オンエアの聖地巡礼で街が活気づいており、カフェや個性的なラーメン屋がどんどん増えていて休日は飽きない。夜道も防犯カメラが多く設置されている駅前通りなら不安は感じない」というポジティブな証言が得られました。反面、昔からの地元住民からは「観光客が増えたことで土日の岡崎城周辺や主要飲食店の行列が激しくなった」という戸惑いも聞かれ、観光都市としての成長痛を抱えている一面も事実です。