名店直伝あんこう鍋の作り方!下処理と大洗風濃厚スープを完全再現

名店直伝あんこう鍋の作り方!下処理と大洗風濃厚スープを完全再現

名店直伝あんこう鍋の作り方!下処理と大洗風濃厚スープを完全再現にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

江戸時代から「三ツ鳥居に笠懸けて、あんこう提げて通りゃんせ」と歌われ、水戸藩の献上品としても珍重されてきたあんこうは、骨以外は捨てるところがない魚として「七つ道具」と呼ばれる部位に分かれます。スーパーなどで売られているあんこう 切り身 鍋 レシピ用のパックにも、実はこれら複数の部位が混ざり合っています。

それぞれの部位の食感や役割、特性を理解しておくことで、火を入れるタイミングや味わいの深まり方が明確になります。

部位名(七つ道具)特徴・水分および成分比鍋における役割推奨下処理と投入順柳肉(りゅうにく / 身)水分約85%、脂肪分0.2%未満。極めて低脂肪かつ高タンパクな淡白白身。主役としての具材感。スープの旨味を吸い込みふっくら仕上がる。霜降り後に投入。火が通りやすいため煮込みすぎはパサつきの原因。中盤に投入。皮(かわ)ゼラチン質・コラーゲン含有率約40%(乾燥重量比)。加熱で軟化。プルプルとした独特の食感と、スープ全体にとろみとコクを与える。熱湯での霜降りとぬめり取りが必須。しっかり火を通してコラーゲンを溶出させる。肝(きも / あん肝)脂質約40%以上。「海のフォアグラ」と称される濃厚な不飽和脂肪酸。スープの味付けの基盤。溶かし込むことで圧倒的なボディ感を形成。筋取り・酒浸し後に乾煎りして味噌と練り合わせ、ベーススープとして最初から使用。胃(水袋 / みずぶくろ)強靭な筋繊維構造。コリコリとした力強い弾力。鍋全体の食感のアクセント(アクセント部位)。噛むほどに味が出る。内側のぬめりを塩もみで落とし、入念に湯通し。薄切りにして序盤から煮込む。えら(鰓)ヒダ状の組織で雑味が溜まりやすいが、独特の歯ざわりがある。出汁の抽出と通好みの珍味食感。最も臭みが出やすいため、強めの塩もみと長めの熱湯処理を施す。卵巣(とも / ぬの)薄い帯状の膜組織。加熱により柔らかくホロホロと崩れる。スープとの親和性が高く、煮汁をたっぷり抱き込む。崩れやすいため、さっと湯通しして中盤以降に静かに煮汁へ落とす。ひれ(鰭)軟骨と皮に囲まれた部位。コラーゲンとカルシウムの宝庫。濃厚な出汁の底上げと、ゼラチン質の舌触り。熱湯で縮ませてから、アラとともに出汁出し役として序盤から投入。

これら個性豊かな部位を受け止めるあんこう鍋 具材 定番 野菜のセレクトにも計算が求められます。水分の出すぎる野菜を無秩序に入れると、せっかくの濃厚スープがぼやけてしまいます。

ミツカングループが公表している調理知見でも推奨されているように、大根は薄めの「いちょう切り」にしてあらかじめ軽く下茹でしておくか、スープでじっくり煮ることで、魚の旨味をダイレクトに吸わせます。白菜は芯と葉を分け、芯の部分を先に煮込み、葉は後半に加えます。泥臭さを消し去る薬味役として長ねぎ(斜め切り)とごぼう(ささがき)は必須です。さらに、スープを絡め取る椎茸やえのき茸、焼き豆腐、食感の変化を生むくずきり、仕上げの三つ葉を揃えるのがプロ推奨の黄金構成です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。