Q1:カーテンのカビ取りにコインランドリーの乾燥機を使えば熱でカビ菌は死滅しますか?
A1:熱によってカビ菌自体を死滅させることは可能ですが、すでに繊維へ沈着してしまった「黒い色素」は熱では一切消えません。それどころか、コインランドリーの強力な高温熱風(約70〜80℃)によって化学繊維が激しく縮んだり、遮光コーティングが溶けてくっつき修復不可能になる事故が多発します。カビ取り目的でのコインランドリー乾燥機の利用は避けてください。
Q2:オキシクリーンを使うとカーテンの遮光機能やUVカット効果は落ちてしまいますか?
A2:ポリエステル繊維そのものに光を遮る特殊セラミックが練り込まれているタイプ(一般的な遮光・UVカットカーテン)であれば、オキシクリーンの浸け置きで機能が低下することは基本的にありません。ただし、生地の裏面に「アクリル樹脂やウレタン樹脂をコーティング」して1級遮光を実現しているタイプの場合、長時間の漬けおきによってコーティング膜が加水分解を起こし、ボロボロと剥がれ落ちる恐れがあります。裏面がツルツルしたゴム状コーティングのカーテンは水への浸け置きを避けてください。
Q3:カーテンレールにカビが生えている場合、カーテンだけ洗っても無駄になりますか?
A3:完全に無駄とは言えませんが、再発リスクが跳ね上がります。カーテンレール上部や窓枠のゴムパッキンは、目に見えないカビの胞子が大量に付着しているホットスポットです。せっかくカーテンを真っ白に洗っても、吊るした瞬間から上空の胞子が落下して再感染します。カーテンを洗濯機で回している合間に、消毒用エタノールを含ませたキッチンペーパーでカーテンレール全体と窓枠を徹底的に拭き上げ、カビの供給源を断っておくことが極めて重要です。
Q4:市販の除菌消臭スプレー(ファブリーズなど)を吹きかければ黒カビは消えますか?
A4:消臭スプレーで黒カビの色素を消すことは不可能です。一部の製品に配合されている除菌成分で表面の菌の活動を一時的に抑制できる可能性はありますが、繊維内部に侵入した菌糸やメラニン色素を分解する漂白作用はありません。かえって水分を与えてしまい、その後の湿度環境によってはカビの増殖を後押ししてしまうケースもあるため、すでに発生した黒カビに対しては適切な「浸け置き漂白」を行ってください。