韓国語のお父さん「アッパとアボジ」の違いとは?大人の使い分け術

韓国語のお父さん「アッパとアボジ」の違いとは?大人の使い分け術

韓国語のお父さん「アッパとアボジ」の違いとは?大人の使い分け術について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

インターネット上の簡易な解説サイトでは、「アッパ=パパ」「アボジ=お父さん」「アボニム=お父様」と機械的に訳されることが少なくありません。しかし、ここには大きな落とし穴が潜んでいます。

最大の盲点は、「アボニム(아버님)」という最高敬語は、原則として自分の健在な実父に対して直接呼びかける言葉ではないという点です。日本語の「お父様」感覚で自分の実父に向かって「アボニム、ご飯ですよ」と声をかけると、父親側は「何か重大な借金の頼み事でもあるのか」「家庭内で他人のようなよそよそしさを作られている」と当惑してしまいます。自父が他界した後に敬意を込めて回想する場合や、手紙・遺言などの極めて厳粛な文脈を除き、生前の実父への直接呼びかけは「アボジ」が上限となります。

「アボニム」が真価を発揮するのは、配偶者の父親(義父)や、友人・知人の父親に対してです。夫の父親を指す「シアボジ(시아버지)」、妻の父親を指す「チャンイン(장인/丈人)」は、あくまで第三者との会話で関係性を客観的に説明するための単語です。義父の目の前に立ち、直接「シアボジ、お茶をどうぞ」と話しかけるのは明白な失礼に当たります。面と向かって呼びかける際は、必ず「アボニム」と呼ぶのが鉄則です。

また、両親をセットで呼ぶ「オモニ(어머니/お母さん)」と「アボジ」の組み合わせにおいても、他人の親に対しては「オモニム(어머님)」「アボニム(아버님)」と対等に格上げする感覚が不可欠となります。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。