25歳という節目は、性別や学歴による賃金格差の地殻変動が目に見える形で表面化するタイミングでもあります。公的統計から導き出した区分別の最新給与水準を以下の比較表にまとめました。
ここで多くの読者が疑問に感じるのが、大卒と高卒の年収格差の理由です。25歳の時点において、高卒者はすでに社会人経験7年目を迎えるベテランであり、現場のオペレーションを牽引する中核人材です。対する大卒者は社会人3年目ないし4年目に過ぎず、実務経験年数だけで見れば高卒者が圧倒しています。それにもかかわらず、なぜ年収面で大卒者が逆転し、差を広げていくのでしょうか。
主たる要因は、日本の伝統的な給与体系における「職能資格制度」と「初任基本給テーブルの差」にあります。大卒総合職は将来の幹部候補として採用されるケースが多く、3年目以降に資格等級のステップアップが設定されている企業が目立ちます。一方、現場技能職が中心となる高卒採用枠では、昇給ピッチが緩やかに設計されている傾向が強く、勤続年数のアドバンテージを学歴別の初任給格差と昇給スピードが大卒3年目前後であっさりと追い抜いてしまう構造的な歪みが生じているのです。