結論から明かせば、3月の韓国気候は「春」ではなく「冬から春への過酷な移行期」と捉えるのが正解です。韓国気象庁の過去30年における平年値データによると、3月のソウルの平均気温は約5.7℃に留まります。同月の東京の平均気温が約10℃前後である事実と比較しても、全体として1か月分ほど季節の針が戻ったような厳しい寒さが残っています。
特に注意すべきは、春の訪れを拒むようにシベリア高気圧が一時的に勢力を盛り返す「コッセムチュウィ(꽃샘추위=花を咲かせるのを妬む寒さ)」と呼ばれる現象です。この寒気の吹き出しに見舞われると、3月上旬の韓国気温は未明から早朝にかけてマイナス3℃〜マイナス5℃前後まで急降下します。日中に晴れ間が広がり気温が上がったとしても、朝晩との日較差が10℃以上開く激しい韓国の春の寒暖差が日常茶飯事です。
一方、朝鮮半島の南端に位置する港湾都市・釜山では、海洋性気候の影響を受けるためソウルより温暖です。しかし、釜山の3月気温であっても海からの強風が吹き付ける日が多く、数字以上の底冷えを感じるケースが目立ちます。都市ごとの明確な気候格差をあらかじめ頭に入れておかなければ、パッキングの段階で致命的なミスを犯すことになります。