Q1:心筋梗塞の前兆は、具体的に何日前から始まりますか?
A1:一般的には発症の「1か月前〜数日前」にかけて前触れが現れる例が多く見られます。初期は階段を登った際などの数分間の胸部圧迫感から始まり、発症の1〜2日前になると安静時や就寝時にも発作が起きるようになります。胸の不快感の頻度や強さが日ごとに増していく場合は、冠動脈の閉塞が迫っている極めて危険なサインです。
Q2:左肩や背中、顎が痛いだけで、胸が痛くない場合でも心筋梗塞ですか?
A2:十分に考えられます。これは「放散痛」と呼ばれる医学的現象で、心臓の痛覚神経と肩や顎の感覚神経が脊髄で混線することにより引き起こされます。腕を動かしても痛みが変化しない、マッサージをしても改善しない頑固な肩こりや顎の痛みに、息苦しさや冷や汗が伴う場合は、胸痛がなくても循環器疾患を第一に疑う必要があります。
Q3:症状が数分で治まった場合、救急車を呼ぶべきですか?それとも様子を見るべきですか?
A3:症状が完全に消失した場合は、その場で救急車を呼ぶのではなく、自家用車やタクシーの運転を避けて公共交通機関や家族の送迎で「当日のうちに循環器内科」を受診してください。数分で治まるのは不安定狭心症の典型であり、冠動脈の血流が一時的に戻ったに過ぎません。数時間後あるいは数日後に完全閉塞(心筋梗塞)へと急激に進行するリスクが非常に高いため、放置は禁物です。