インターネット上の掲示板やSNSでは、時折「小野坂昌也はギャグ声優」「関西弁のフリートークが本業」といった極端な見解が散見されます。しかし、これは彼の卓越したタレント性に目を奪われたことによる大きな誤解と言えます。
所属事務所である青二プロダクションにおいて、彼は長年にわたり中核を担う重鎮として位置づけられています。もともとは正統派の二枚目声優としてキャリアをスタートさせており、洋画吹き替えやナレーションでも堅実な仕事を数多く残してきました。ギャグキャラクターで発揮される爆発力は、確固たる基礎基本と正統派の演技力という土台があるからこそ成立する高度な技術です。この「基礎の頑健さ」を見落としてしまうと、彼の芝居の本質を見誤ることになります。