劇中でムヒュル役を体当たりで演じきったのは、説明不要の名優ソン・イルグクです。伝説的ヒット作『朱蒙』で建国者・朱蒙を演じ、日本でも大フィーバーを巻き起こした彼が、その孫にあたるムヒュル役に挑んだことは当時大きな話題を呼びました。同一の歴史軸で祖父と孫の両方を演じ分けるという異例の配役は、彼の卓越した演技力があってこそ成立したものです。
撮影現場での過酷なエピソードも語り草となっています。広大なロケ地での乗馬アクションや荒天下の合戦シーンなど、身体を限界まで追い込む過酷な撮影が連日続きました。ソン・イルグクは役作りのために激しいトレーニングを重ね、王としての孤高の風格と人間的な脆さを完璧に表現。三つ子の父親となった現在の彼は、バラエティ番組や舞台など多方面で健在な姿を見せつつ、変わらぬ重厚な存在感を放っています。