1950年代半ばから高度経済成長期を迎えた日本において、電気洗濯機は白黒テレビ、電気冷蔵庫と並び、豊かさの象徴である「三種の神器」と称されました。それまで女性たちの時間を何時間も奪っていた「水を汲み、手でこすり、手で絞って干す」という重労働が、機械の力で一挙に軽減されたのです。
【内閣府調査等に見る洗濯機普及率の推移】
- 1955年(昭和30年):約4.6%
- 1960年(昭和35年):約44.7%
- 1965年(昭和40年):約73.6%
- 1970年(昭和45年):約91.4%
1960年には、洗濯槽の横に高速回転で水分を吹き飛ばす遠心脱水槽を並べた「二槽式洗濯機」が登場しました。衣類をローラーで挟んでハンドルを回す危険な絞り作業がなくなり、ボタンを回すだけで高い脱水効果が得られる利便性は、主婦層から絶大な支持を集めました。二槽式は洗濯と脱水を同時に行える効率の良さもあり、昭和40年代の日本の住まいを支える大黒柱となったのです。