多くの来訪者が息を呑むのが、建築家・中村拓志氏が設計を手掛けた「地中図書館(Underground Library)」だ。すり鉢状の緑の窪地にひっそりと身を潜めるように建てられたこの空間は、土の中に潜り込んだかのような不思議な安心感と静寂に包まれている。
天井から差し込む光の筋を浴びながら、食、農、自然、生き方に関する多様な書籍を手にとる時間は、多忙な現代人にとって至高のリセット装置となる。さらに、宿泊施設「cocoon(コクーン)」をはじめとする滞在エリアでは、夜になると満天の星空と静寂だけが広がる。都市の喧騒から完全に切り離された空間で過ごす一夜は、自己との対話を深く促してくれる。