ブライダル業界において、カラーは現在もっとも人気が高い花材のひとつです。とりわけ、長い茎をそのまま活かして腕に抱える「アームブーケ(クラッチブーケ)」は、スタイリッシュなマーメイドドレスやスレンダーラインのウェディングドレスを選ぶ花嫁から絶大な支持を集めています。
都内のウェディングフラワーデザイナーへの聞き取りによると、「20代後半から30代の花嫁を中心に、甘さを抑えた凛としたブーケとしてカラーを指定されるケースが非常に多い」という現場の事実があります。カラーだけで束ねたシンプルなブーケは、花嫁の立ち姿をより縦長に、美しく引き立てる視覚効果を持っています。
一方で、SNSや知恵袋などの相談コミュニティでは、以下のようなリアルな葛藤も見受けられます。
- 「結婚式でカラーのアームブーケを持ちたいが、年配の親族から『お葬式の花じゃないの?』と言われないか心配」
- 「友人の新築祝いにカラーの鉢植えを贈りたいが、ネットで『怖い』と書かれていて迷っている」
こうした不安が生じる原因は、受け取る側の「知識のアップデート状況」や「世代間ギャップ」にあります。欧米のクラシックな映画や小説のイメージを強く持っている世代には、白いカラー=葬送のイメージが残っている場合があります。しかし、現代のフラワーデザインにおいてカラーは「洗練」「自立した美しさ」の代名詞となっており、マナー違反とされることはありません。