2025年9月から10月にかけての会場周辺は、まさに異様な熱気に包まれていた。開幕当初こそ「入場料が高すぎる」「事前予約システムが複雑」といった批判が相次ぎ、チケットの消化率は低空飛行を続けていた。だが、会期終了まで残り1か月を切った途端、潮目が一変する。
SNS上での口コミ拡大とテレビ特番の連投が火をつけた。夜間券や平日限定券を買い求める人々がオンライン上の仮想待合室に押し寄せ、アクセス順番待ちは一時「12時間以上」を記録。会場ゲート前には当日券を求める長蛇の列が伸び、入場制限が連日発動される異常事態となった。現場の警備員は当時の状況を「予想を遥かに超える人波で、ゲート周辺のコントロールは一時麻痺状態だった」と振り返る。