現在、多くの航空便が足止めを余儀なくされている新千歳空港フライト運航状況ですが、その直接的な引き金となったのは局地的な気象急変です。気象庁および航空管制の発表によると、千歳周辺を覆った急速に発達した低気圧の影響により、視界不良を伴う断続的な大雪が滑走路を直撃しました。
しかし、利用者の間で疑問視されているのは「上空が晴れ間を見せているタイミングでも、なぜ欠航や数時間の遅延が解消されないのか」という点です。関係各所への取材で判明した新千歳空港欠航理由の真相は、単なる降雪量だけでなく、空港運用の構造的ボトルネックにあります。
最大の要因は、滑走路の連続除雪体制と地上作業の限界です。新千歳空港は2本の滑走路(19R/01Lおよび19L/01R)を有していますが、安全基準を超える降雪が生じると、1本ずつ交互に閉鎖して高規格除雪隊が作業を行わなければなりません。この新千歳空港滑走路閉鎖の経緯を時系列で追うと、1回の除雪作業(約30〜45分)が入るごとに離着陸枠が通常の50%以下へ激減し、上空での旋回待機(ホールディング)や羽田・伊丹など出発地への引き返しが連鎖的に発生しました。
さらに、機体に付着した雪や氷を除去・防氷する「デアイシング作業」にも1機あたり15〜20分前後の時間を要します。駐機場(スポット)から滑走路へ向かう誘導路で機体が滞留し、駐機場が空かないために到着便がスポットインできない「玉突き渋滞」が発生。これが、新千歳空港雪の影響と最新ニュースとして報じられている大規模混乱の根本原因です。