兄弟がいないにもかかわらず、なぜ「板垣李光人 兄」という検索ワードが定着したのでしょうか。ネット上の反響や情報伝達の力学を分析すると、主に3つの要因が重なり合っていた実態が見えてきます。
第1の要因は、俳優・板垣瑞生との血縁関係をめぐる誤認です。「板垣」という珍しい名字が共通している点に加え、かつて同じスターダストプロモーションに所属していたこと、さらに年齢が2歳差(板垣瑞生が2000年生まれ、板垣李光人が2002年生まれ)と絶妙な兄弟関係を想起させたことから、「2人は兄弟なのではないか」という推測が瞬く間に広まりました。しかし、板垣瑞生は東京都出身、板垣李光人は山梨県出身であり、血縁関係のない完全な赤の他人です。
第2の要因として、メディアや作品内での「兄弟のような関係性」が挙げられます。特になにわ男子の道枝駿佑とはドラマ共演を機に私生活でも極めて親交が深く、お互いのSNSに登場するたびにファンから「まるで実の兄弟のよう」「尊い兄弟感」と称賛されてきました。共演者を実の兄のように慕う現場でのエピソードが、文脈を切り離されて「実兄がいる」という噂に変質していった経緯があります。
第3の要因は、似てる芸能人とのビジュアル的な類似性です。千葉雄大や志尊淳、高橋文哉など、フェミニンな魅力と端正な顔立ちを併せ持つ俳優陣と画面上で並んだ際、視聴者が「遺伝子の近さ」を直感的に連想し、ネット掲示板などで「兄妹・兄弟説」が冗談交じりに書き込まれたことも検索件数を押し上げました。