山楠公園の魅力を語る上で外せないのが、その豊かな歴史的背景と四季折々の移ろいです。公園の名称の由来ともなった楠(クスノキ)の群落は、この地域がかつて鎮守の森や旧宿場町の防風林として大切に守られてきた歴史に起源を持ちます。樹齢100年を超える古木も点在しており、地域の変遷を見守り続けてきたシンボルツリーとして、来園者に独特の安らぎと荘厳さを与えています。
そして、春の風物詩として遠方からも見物客を集めるのが桜の開花シーズンです。園内の外周路や丘陵斜面には約120本のソメイヨシノとヤマザクラが植樹されており、例年3月下旬から4月上旬にかけて満開の桜のトンネルが出現します。常緑樹であるクスノキの濃い緑と、淡いピンク色の桜の花びらが織りなすコントラストは、山楠公園ならではの絶景として知られています。満開期の週末は通常の1.5倍以上の人出となるため、お花見を目的とする場合は朝9時前の到着、あるいは夕方の薄暮時の散策が狙い目です。