彼を語る上で、超特急という母体は外せない。メインダンサー&バックボーカルという変則的なグループ構成の中で、彼は常に「歌だけでステージを支える」という過酷な役割を担ってきた。踊り狂うダンサーたちの背後で、ブレずに、そして熱量高く声を届け続ける。この鍛錬が、彼の歌声に強固な「体幹」をもたらしたのだ。
しかし、それは同時に、常に完璧なピッチと安定感を求められる戦いでもあった。2026年現在、キャリアを重ねた彼は、その「正しさ」の先にある表現へと手を伸ばしている。ただ上手いだけではない。聴く者の心をざわつかせる「揺らぎ」が、今の彼の歌にはある。