現在、俳壇では「歳時記をどうアップデートすべきか」という議論が白熱している。旧暦ベースで作られた歳時記の季節感と、実際の気象庁のデータには大きな乖離があるからだ。立秋を過ぎてもなお続く酷暑の中で、秋の季語を使う違和感。このズレをどう埋めるべきか。
一部の先進的な結社では、気象ビッグデータを分析し、現代の体感温度に合わせた新しい歳時記の編纂を試みている。一方で、伝統的な季節の先取りこそが俳句の美学であるとする声も根強い。このせめぎ合いこそが、俳句という文化がいまなお生きて動いている証拠と言えるだろう。