この名作を生み出したのは、静岡県浜松市に本社を置く三立製菓株式会社である。同社の発展を支えた創業者・松島源吉の先見の明と技術へのこだわりが、すべての出発点だった。製菓業としての強みであったパン製造技術を応用し、型破りな商品を開発しようとした試みが実を結んだのだ。
ビスケットや乾パンの製造で培ったノウハウを注ぎ込み、独特の食感を持つ細長いパン生地を焼き上げる。それにチョコレートを塗るという発想は、当時の駄菓子業界において極めて斬新だった。コストを抑えつつ満足感を提供する努力が、昭和の子供たちの心を掴んだのである。