インターネット上のQ&Aサイトやブログ記事では、バスのIC決済に関して古い情報や誤った解釈が散見されます。現場でトラブルを防ぐために、よくある3つの誤解を正しく理解しておきましょう。
誤解1:後ろ乗りバスで乗車時にタッチし忘れても降車時に説明すれば問題ない?
乗車時のタッチを忘れた場合、カード内には「どこから乗ったか」のデータが記録されていません。降車時にリーダーへかざすとエラーとなります。この場合、乗務員に乗車した停留所名を自己申告し、手動で運賃を設定してもらった上でタッチ精算を行う必要があります。申告を怠ると、始発停留所からの最大運賃(最遠区間運賃)が差し引かれる事業者規定も存在するため、気づいた時点で早めに乗務員へ伝えるのが鉄則です。
誤解2:バス車内でのSuicaチャージは迷惑行為になる?
「車内チャージは運行遅延を招くため禁止されている」という噂がありますが、これは明確な誤解です。多くの路線バス車両には千円札による車内チャージ機能が運賃箱に標準装備されています。ただし、安全上の観点から「必ずバスが停留所に完全停車している最中に、乗務員へ『チャージをお願いします』と声をかけてから紙幣を投入する」という手続きが求められます。走行中の移動や、無言で紙幣を投入口に差し込む行為は事故や機器トラブルの原因となるため厳禁です。
誤解3:Suica1枚で友達や家族の分も一緒に払えるのか?
Suica1枚で同行者の運賃をまとめて支払う「複数人精算」は可能です。ただし、自動改札機のように連続してカードをかざすことはできません。運賃箱のリーダーにタッチする前に、必ず乗務員へ「大人2名で」「大人1名と子ども1名で」と伝えます。乗務員が運賃箱の設定ボタンを操作した後にカードをタッチすることで、合計金額が一括引き去りされます。