デビルバットハリケーンは、巨深戦での完成にとどまらず、その後の強豪校との死闘においてさらなる洗練を見せました。
関東大会準決勝、宿命のライバルである王城ホワイトナイツの進清十郎との対決では、完璧な反応速度と破壊力を誇る「トライデントタックル」を打ち破るための布石として機能しました。光速の40ヤード走(最速4秒2フラット)を誇る進の圧倒的なフィジカルに対し、単なる直線スピードやゴーストの残像だけでは捉えられてしまう中、ハリケーンの回転動作を織り交ぜることで、進の狙いをミリ単位で狂わせる攻防が繰り広げられました。
さらにクリスマスボウルにおける帝黒学園戦では、「本物のアイシールド21」である大和猛と激突。大和の放つ絶対的制空権タックル「シーザーチャージ」に対し、セナはハリケーンで培った回転の遠心力制御を極限まで研ぎ澄まします。その回転運動の慣性とステップワークが昇華し、最終奥義「デビル4次元ラン」へと結実していくプロセスは、まさにセナのランナー人生の集大成と言えます。