両軍のロスターを分析すると、それぞれの指揮官が志向するバスケットボールの哲学が鮮明に対比されます。
まず、シーホース三河 注目選手として筆頭に挙げられるのが、攻守の要である西田優大選手と、インサイドで圧倒的な存在感を放ち続けるダバンテ・ガードナー選手です。西田選手は琉球の強力なペリメーター陣に対し、体を張ったファイトオーバーでズレを作らせず、オフェンスでは冷静にミッドレンジジャンパーを沈めました。また、NBA基準のモダンバスケを叩き込むリッチマンHC体制下で、ボール循環のハブとして機能するジェイク・レイマン選手のスペーシング能力も、琉球ディフェンスのローテーションを狂わせる決定打となりました。
一方、琉球ゴールデンキングス 戦力分析において特筆すべきは、やはり強靭無比なインサイドの重厚さです。ジャック・クーリー選手のリバウンド奪取能力と、攻守に万能なヴィック・ロー選手の機動力はBリーグ随一の脅威。加えて、クラッチタイムに数々の劇的なシュートを沈めてきた「ミスター・キングス」こと岸本隆一選手のゲームメイクは健在です。
しかし今回の対戦では、三河がペイントエリアへ侵入した際のダブルチームに対する判断速度で琉球をわずかに凌駕しました。個の能力に頼らず、綿密に構築されたスペーシング戦術が個のフィジカルを打破した構図といえます。