ネット上で「閉店したのではないか」と囁かれる最大の震源地は、千里中央駅周辺で同時多発的に進行した大型商業施設のスクラップ&ビルドにあります。2019年5月末に象徴的広場を有していた「千里セルシー」が閉館し、2023年4月には隣接する商業ビル「オトカリテ」が半世紀の歴史に幕を下ろしました。重機の解体音が響き渡り、長年親しまれた店舗群が次々と姿を消した光景は、地元住民や元来の訪問者に強烈な喪失感を植え付けたのです。
「セルシーやオトカリテにあった店がすべて消えた」という集合的な記憶の混同が、近隣の商業フロアに位置するせんちゅうパル がんこにも波及し、いつしか「千里中央のがんこも閉店したはずだ」という誤った憶測へとすり替わりました。しかし、千里中央駅直結の商店街構造を持つ「せんちゅうパル」は営業を継続しており、その地下1階に構える同店も平常通り営業を続けています。
現地を訪れると、店頭のショーケースには色鮮やかな食品サンプルが並び、昼時には入店待ちの列ができる光景が確認できます。再開発の報道が先行するあまり、駅前全体が閉鎖されたかのようなバイアスが生じていますが、現場の営業体制は極めて堅固です。