エントランスゲートをくぐり、薄暗い導入空間へと足を踏み入れた瞬間、目に飛び込んでくる光景に来館者は息を呑みます。ここは、高速鉄道の速度記録を次々と更新してきた伝説の3両が並び立つ「シンボルゾーン」です。蒸気機関車としての世界最高速度(時速129km)を記録したC62形式蒸気機関車、東海道新幹線開発の礎となった300X(新幹線955形電車)が記録した時速443km、そして山梨リニア実験線で有人走行世界最高速度(時速581km)を樹立した「超電導リニアMLX01-1」が一堂に会する空間は、日本の鉄道技術史における金字塔そのものです。
特に超電導リニアMLX01-1の現在の展示状況に目を向けると、車内への立ち入り見学が可能となっており、航空機に近い丸みを帯びた断面構造や超電導磁石を搭載した台車周りの構造を間近で観察できます。2026年の現在、中央新幹線計画の進展に伴いリニア技術への社会的関心は一層高まっており、磁気浮上走行の原理を直感的に学べる超電導ラボコーナーは連日多くの熱心な見学者で賑わいを見せています。
メインホールに広がるJR東海の歴代新幹線と超電導リニア展示では、初代0系から100系、300系、700系、さらには線路の検測で「見ると幸せになれる」と親しまれた922形ドクターイエローまで、白と青の流線形ボディが美しく整列しています。各車両は単に外観を眺めるだけでなく、昭和から平成へと移り変わる座席シートの座り心地や車内チャイムの変遷、さらにはパンタグラフの静音化に挑んだ開発陣の試行錯誤が詳細な解説パネルとともに展示されており、まさにリニア・鉄道館の見どころ詳細まとめの中心核を成しています。
さらに2026年最新の展示イベント情報として注目したいのが、引退した在来線名車や国鉄時代の貴重な資料にスポットを当てた企画展の充実です。静態保存されている381系パノラマしなのやキハ181系の定期的な特別車内公開など、訪れるたびに新たな歴史的発見に出会えるキュレーションが施されています。