物語の大きな転換点となったエニエス・ロビー編。CP9に連行された仲間ニコ・ロビンを奪還すべく、司法の塔の屋上へ急ぐルフィの前に立ち塞がったのが「ドアドアの実」の能力者ブルーノでした。それまで六式の「剃(ソル)」や「鉄塊(テッカイ)」に苦杯を舐めさせられていたルフィが、仲間を二度と失わない決意とともに繰り出した切り札こそがギアセカンドです。
この歴史的瞬間が描かれた正確なデータは以下の通りです。
両足を肩幅に開き、左手(または右手)の拳を床に突き刺す低重心のクラウチングスタートのようなポーズ。全身の皮膚が紅潮して鮮烈なピンク色に染まり、立ち上る白い蒸気。この視覚演出は、読者やアニメ視聴者に「ただのパワーアップではなく、危険な領域へ踏み込んだ」という本能的な戦慄を抱かせました。
何よりファンの魂を揺さぶったのが、この形態に込められたルフィの覚悟です。青キジに惨敗し、CP9の強大な力に蹂躙されたウォーターセブンでの敗北を経て、ルフィはこう語ります。
「おれには強くなんかなくたって 一緒にいて欲すィ仲間がいるから……おれが誰よりも強くならなきゃ そいつらをみんな失っちまう」
「お前らを全員 ここでぶっ飛ばす方法を考えた……誰も失わねェように……」
「おれはお前らに追いつけねェ」
海軍本部のエリート暗殺集団が長年の過酷な訓練で体得した人間離れした超身体術「六式」に対し、ルフィは自身の肉体を極限まで痛めつけることで、一足飛びにその次元を追い越す選択をしました。己の命を天秤にかけてでも仲間を守り抜くという信念が、「お前らに追いつけねェ」という静謐かつ圧倒的な名言に結実しています。