現在のJRAにおいて、騎手がレース中に鞭を使用する際には極めて具体的な数値基準が定められています。最大のポイントとなるのが「連続使用は5回まで」という規定です。
従来のルールでは「連続10回を超える使用」が規制対象でしたが、国際基準に合わせて段階的に引き下げられ、現在は馬に反応する時間(歩様を変える間など)を与えずに6回以上連続して叩く行為が明確に違反となります。一度鞭を使ったら、騎手は手綱をしごき直すなどして間隔を空けなければならず、無我夢中で連打することは許されません。
さらに、単に回数だけでなく、以下のような状況下での使用も禁止されています。
・勝敗の趨勢が決したあと(大差で負けている、あるいは独走状態)での無駄な使用
・馬が全力を出し切っている、または疲労困憊している状態での過度な使用
・頭部やその周辺への接触、肩より高く腕を振り上げて叩く行為
・騎乗馬が重大な不利を受けて制御不能になっている際の使用