SNSや料理愛好家の間でも絶賛されているのが、木綿豆腐を一度凍らせてから使う「冷凍豆腐」の技法です。豆腐をパックごと(または使いやすいサイズに切ってラップに包んで)一晩冷凍庫に入れて完全に凍らせると、内部の水分が氷の結晶となって膨張します。
これを自然解凍または電子レンジで解凍して両手でギュッと絞ると、水分が抜けた部分が無数の微小な空洞(多孔質構造)となり、まるで高野豆腐のようなスポンジ状に変化します。この空洞が下味のにんにく醤油を極限まで吸い込み、噛んだ瞬間にタレがジュワッと溢れ出る「鶏もも肉に極めて近いジューシーな繊維感」を生み出すのです。
一方、なめらかな「絹豆腐」で唐揚げを作りたい場合はアプローチが異なります。絹豆腐は木綿豆腐よりも水分保持力が高く崩れやすいため、無理に肉感を求めると崩壊の原因になります。絹豆腐の場合はしっかり水切りをした上で大きめにカットし、「外側はカリッ、中はトロトロの揚げ出し風ナゲット食感」を目指すのが正解です。この食感の違いを理解して使い分けることで、料理のバリエーションは一気に広がります。