ネット上の英語学習記事の中には、「ネイティブは直接的な表現を嫌うため、何でもI'm not sureで濁しておけば無難」といった極端な言説が見受けられます。しかし、これは危険な誤解です。
自分の専門分野や担当業務に関する質問に対し、常に「I'm not sure」を連発していると、「自分の仕事に責任を持っていない」「能力が不足している」という致命的な評価を下されるリスクがあります。欧米のビジネス文化における「曖昧さ」は、事実関係を正確に調査するための「一時的な保留」に過ぎません。何でも濁して責任を回避するための隠れ蓑ではないという点に注意が必要です。
【プロの結論】コミュニケーション論から見出すべき状況判断の基準
英語圏での発言においては、自分の立場と相手が求めている情報の性質を見極め、表現を使い分ける明確な判断基準を持つことが不可欠です。
▼「I'm not sure」を使うべきシチュエーション
・自分の専門外の質問を振られたが、協調的な姿勢を示したいとき
・相手の提案に対して角を立てずに「再考が必要ではないか」と疑問を投げかけたいとき
・確定前の情報について、誤解を防ぐために慎重な前置きをしたいとき
▼「I'm not sure」を避けるべきシチュエーション
・契約書の内容や数値データなど、法的な確定事項を求められているとき(「I will confirm the contract details」と事実確認の意志を明確に伝えるべき)
・自分自身が意思決定者であり、明確な判断を下すリーダーシップが問われている場面