ホーバス監督戦術の最大の核は、コート上の5人全員がスリーポイントラインの外側に広がる「5アウト(Five-Out)」フォーメーションです。従来の男子バスケで見られたインサイド偏重のスタイルを刷新し、センター登録の選手であっても高確率のアウトサイドシュートを放つことが求められます。
この戦術の狙いは、相手の屈強なビッグマンをゴール下から引きずり出し、ドライブスペースとパスコースを創出することにあります。さらに、ディフェンスリバウンドからわずか数秒でシュートへ持ち込むアーリーオフェンスを徹底。1試合で35〜40本以上の3ポイント試投をノルマに掲げ、世界トップレベルのシュート成功率とスピードで体格差のディスアドバンテージを無力化しました。
守備面でも「ボールプレッシャー」を全開にし、運動量と素早いローテーションで相手のターンオーバーを誘発。攻守において迷いなくアグレッシブに仕掛け続けるこのシステムこそが、男子日本代表を世界の強豪と渡り合えるチームへと変貌させた技術的根拠です。