IKKOの恋愛史を語る上で避けて通れないのが、20代半ばから40代前半にかけて約17年間交際した一般男性(元彼)の存在です。まだIKKOが美容室の過酷な下積み生活を終え、ヘアメイクアップアーティストとして独立していく激動の青春期を二人三脚で支え合った、まさに人生最大のパートナーでした。
当時の特番インタビューや自著の手記において、IKKOはこの男性について「自分の人生のすべてを捧げてもいいと思えるほど愛していた」と述懐しています。生活のあらゆる面で相手を最優先にし、金銭的な工面や身の回りの世話まで献身的に尽くし続けたとされています。しかし、その強すぎる愛情と思いやりが、結果として二人のパワーバランスを徐々に歪めていくことになりました。
破局の決定打となったのは、「仕事の激務によるすれ違い」と「尽くしすぎによる共依存の破綻」でした。自身のサロン立ち上げやテレビ進出によって多忙を極める中、生活リズムのズレが深刻化。さらに、相手の男性に別の女性の影がちらつくなど不信感が募り、17年という歳月に終止符を打つこととなりました。
当時の心境について、IKKOは後に「別れた直後は心にぽっかりと巨大な穴が開き、パニック障害や過呼吸に苦しむほど精神的に追い詰められた」と明かしています。ひとつの恋に命がけで向き合ったからこそ、その喪失感とトラウマは計り知れないものでした。