無水エタノールと消毒用エタノールの違いとは?効果と正しい使い分け

無水エタノールと消毒用エタノールの違いとは?効果と正しい使い分け

無水エタノールと消毒用エタノールの違いとは?効果と正しい使い分けについての最新情報を徹底解説します。

薬局の売り場で「消毒用エタノール」の隣に、200〜300円ほど安く「消毒用エタノールIP」が並んでいるのを見たことがあるはずです。「IPがついている方は薄い粗悪品なのではないか」と疑われがちですが、消毒効果そのものは通常版とまったく変わりません。

価格差の正体は、日本の税制に基づく「酒税(アルコール税)」の有無にあります。

純粋なエタノール水溶液は、理論上「薄めて飲む」ことができてしまうため、医薬品であっても酒税相当額が上乗せされています。一方、消毒用エタノールIPには、添加物として数パーセントのイソプロパノール(IPA)が意図的にブレンドされています。イソプロパノールは独特の強い刺激臭と苦味を持ち、毒性があるため飲用できません。これにより「不可飲処置(お酒として飲めない状態)」が施されたと認定され、酒税が免除される仕組みです。

手指の消毒や家庭内の除菌用途であれば、薬効に差はないため「消毒用エタノールIP」を選ぶのが最も経済的で賢い選択です。ただし、イソプロパノール特有の臭気があるため、匂いに敏感な方や、食品に直接触れる調理器具への使用を想定している場合は、添加物のない通常の「消毒用エタノール」を選ぶのが適切です。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。