韓国起源説に中国が激怒する理由|キムチ漢服論争の真相と最新ネット反応

韓国起源説に中国が激怒する理由|キムチ漢服論争の真相と最新ネット反応

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中国のネット空間における対韓感情の悪化は、単なる食文化や衣装の好みをめぐる小競り合いではありません。その根底には、「数千年にわたり周辺国へ文化を授けてきた宗主国」という中華文明の強烈な自負と、「自国のアイデンティティを確立したい韓国側の過剰な文化ナショナリズム」の真っ向衝突があります。

対立の原点となったのは、2005年に韓国の「江陵端午祭」がユネスコ無形文化遺産に登録された事件です。中国側では屈原を追悼する「端午節」が自国の専売特許であると信じ込まれていたため、「韓国に伝統文化を盗まれた」という巨大な集団トラウマが刻まれました。韓国側の行事は地域土着の巫俗祭祀であり、中国の端午節そのものを申請したわけではありませんでしたが、中国メディアのセンセーショナルな報道によって「文化略奪国家」のレッテルが定着したのです。

さらに火に油を注いだのが、2020年に勃発した「キムチ(泡菜)論争」でした。中国の四川省発祥とされる塩漬け野菜「泡菜(パオツァイ)」が国際標準化機構(ISO)の規格認証を取得した際、中国共産党機関紙系の『環球時報』が「中国が主導するキムチ業界の国際標準」と大々的に報じました。これに韓国の官民が「韓国固有の白菜キムチ(Kimchi)とは別物であり文化侵奪だ」と猛反発。中国の人気YouTuber李子柒(リー・ズーチー)がキムチ作りの動画に「中国伝統料理」のタグを付けたことで、数百万件規模の罵声が飛び交う国際サイバー戦争へと発展しました。

続いて燃え上がった「漢服 vs 韓服」の起源争いでは、中国のオンラインゲーム『シャイニングニキ』内に実装された韓服アイテムを巡り、「明代の漢服の亜流に過ぎない」と主張する中国ユーザーと「固有の伝統衣装だ」とする韓国ユーザーが決裂。開発元の中国企業が韓国サーバーのサービスを電撃終了させるという、経済的実害を伴う事態にまでエスカレートしました。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。