地域別の運転マナーを語るうえで、長年基準とされてきた第一次情報がJAF(日本自動車連盟)が実施した全国運転マナーアンケートです。「自身の都道府県の運転マナーが悪いと思うか」という自意識を問う調査において、実に8割以上の住民が「マナーが悪い」と回答したトップグループには、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、茨城県、福岡県が名を連ねています。
とくに運転マナーワースト1位の常連として話題に上る徳島県では、「とても悪い」「やや悪い」の合計が8割超(83.5%)に達し、全国平均の38.3%を大幅に上回る異常値を記録しました。これに香川県(80.0%)、福岡県(74.5%)、茨城県(67.2%)が追随する構図です。
このデータを見る際に留意すべきなのは、調査が「他県から見た評価」ではなく「地元民自身の自己評価」である点です。地元紙の報道や警察関係者の分析によれば、四国勢が上位を独占した主因には、地元住民の謙虚さや身内への厳しい監査意識が作用しています。全国屈指の車社会であり、高校卒業と同時にハンドルを握る日常環境だからこそ、乱暴な運転に対する住民の視線が他地域より敏感に研ぎ澄まされている側面を見落としてはなりません。