ダンスで培われた研ぎ澄まされた身体感覚と感情表現は、俳優としてのフィールドでも絶大な威力を発揮しています。
テレビドラマにおける転機となったのは、2019年に放送された『死役所』(テレビ東京系)第1話へのゲスト出演でした。義父からの虐待に苦しみ自ら命を絶つ中学生・初鹿野葵役を演じ、言葉少なに絶望を滲ませるその演技は、放送直後からSNSを中心に「あの子は誰だ」と大きな話題を呼びました。
そして、彼の名を決定づけたのが2022年のW主演ドラマ『高良くんと天城くん』です。ピュアで感情豊かな天城太一役を好演し、思春期特有の揺れ動く心情をリアルかつ愛らしく表現。相手役を務めた佐藤新との絶妙なコンビネーションも相まって、国内のみならずアジア圏を中心とする海外ファンからも熱狂的な支持を獲得しました。
舞台分野においても、『空想科学劇「Kappa」〜芥川龍之介「河童」より〜』(2021年)や『犬との約束』(2022年)、名作『ロミオとジュリエット』(2023年)など、難度の高い主演作を堂々と完走。劇空間の空気を一変させるセリフの説得力と、全身を使った感情のダイナミズムは、ストレートプレイからミュージカルまで幅広いジャンルで確固たる評価を築いています。