Amazonや大手通販サイトを検索すると、1万円以下や数千円で販売されているノーブランドの海外製光脱毛器が多数ヒットします。「サロン級の強力照射」「無制限照射」といった派手な宣伝文句に惹かれて購入する人が後を絶ちませんが、そこには見過ごせない構造的欠陥と安全上のリスクが潜んでいます。
取材および国民生活センター等の公的機関に寄せられる相談データから判明した、格安脱毛器が危険とされる主な理由は以下の3点です。
第一に、有害な紫外線波長をカットするフィルターの品質不良です。光脱毛器のフラッシュランプには、肌に有害な短波長光(UV域)を遮断する光学ガラスフィルターが必須ですが、コストを削った粗悪品ではこのフィルターが粗雑で、照射時に皮膚表面の火傷や色素沈着を引き起こす事故が報告されています。
第二に、コンデンサ(蓄電部品)の性能不足による出力の不安定さです。脱毛に必要なエネルギーを瞬時にチャージできず、連続照射すると極端に出力が落ちるため、何十万発照射しても毛が一向に減らない「単なる赤い光の点滅器」と化してしまう事例が散見されます。
第三に、照射回数カウンターの偽装や冷却機構の欠如です。「99万発照射可能」と液晶に表示されていても、内部のランプ自体が数千発で劣化して出力がゼロになるケースや、照射面が異常過熱して皮膚に熱傷を負うトラブルが発生しています。安全規格(PSEマーク等)の取得実態が不透明な安物を選んだ結果、火傷治療で皮膚科に通うことになり、最終的に大手メーカー製を買い直すという最悪の金銭的・身体的ロスに陥る人が後を絶ちません。