耳の中にできる炎症の多くは、皮膚の常在菌であるアクネ菌 (Cutibacterium acnes) や黄色ブドウ球菌の異常増殖によって引き起こされます。耳の穴(外耳道)やその周囲には皮脂腺や汗腺が存在しており、皮脂の過剰分泌や角質の詰まりが起きると、毛穴の内部で細菌が急速に繁殖します。
近年のライフスタイル変化も、耳トラブルを急増させている大きな要因です。長時間のノイズキャンセリング機能付きワイヤレスイヤホン使用やヘッドホンの常用によって、耳穴の湿度と湿気が高まり、細菌にとって絶好の温床が形成されます。さらに、耳かきや爪で引っ掻く行為が微小な傷を作り、そこから皮膚の毛包に細菌が侵入することで毛嚢炎や外耳道炎を発症する事例が相次いでいます。