かつて日本のテレビ文化を彩った名作家族ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』。そこには、義母と嫁が火花を散らし、呼称や立ち振る舞いを巡って対立する古典的な家族像が鮮明に描かれていた。当時の劇中では、家制度の残影を感じさせる呼び名や役割分担がごく普通に描かれていたものだ。
しかし、当時のドラマが描いたような「耐え忍ぶ嫁」と「絶対的な義母」というステレオタイプは、もはや過去の産物にすぎない。昭和から平成、そして令和へと時代が移り変わる中で、家族の形は劇的に変化した。過去のドラマ的価値観のまま接してしまうと、現代の若者との間に決定的な意識のギャップが生まれてしまう。