南鳥島の青い海の下に眠る鉱泥は、日本を資源の「消費国」から「保有国」、さらには「輸出国」へと転換させるポテンシャルを秘めている。だが、楽観論に浸る時間は毛頭ない。残されたハードルはあまりにも高く、環境保護団体からの深海生態系への懸念や、国際海底機構(ISA)が定める海洋環境ルールとの整合性、そして長期間の過酷な連続操業に耐えうる耐久性の検証など、課題は山積している。
それでも、この荒海に挑む価値はある。科学者が泥の中に宝の山を見出し、技術者が世界一深くへ届くパイプを鍛え上げ、官民がスクラムを組んで巨大なリスクを引き受けた。絶海の孤島で繰り広げられるドラマは、過去の栄光に甘んじることを拒み、未知の領域へ踏み出そうとする日本のものづくり精神そのものだ。冷たい深海底から揚がる黒褐色の泥。それは、停滞を打ち破り、新たな未来を切り拓く熱を確かに帯びている。 (出典: 南 鳥島 レアアース 採掘(Yahoo!ニュース))
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