初登場時、顔面が縦長で不気味な四足歩行の巨人は読者に強い恐怖と違和感を与えました。しかし、マーレ編突入とともにその中身が気だるげで聡明な美女ピークであることが明かされると、ファンコミュニティの評価は180度激変しました。
SNSやネット掲示板、ファン投票においてピークが熱狂的に支持される最大の理由は、「圧倒的なギャップ萌え」にあります。数ヶ月巨人で過ごした反動から、人間の姿に戻っても「二足歩行を忘れて床に寝そべる」「四つん這いで歩こうとする」という奇妙で愛らしい癖を見せます。この脱力感に満ちた普段の姿と、戦場で見せる冷徹なプロフェッショナルとしての顔の落差が、読者の心を強く掴みました。
さらに、アニメ版でピーク役を務めた声優・沼倉愛美さんの卓越した演技力がその魅力を決定的なものにしました。当時の制作インタビューやアフレコ裏話でも語られている通り、沼倉さんはピークの「死線を超えてきた兵士の達観した空気」と「仲間への柔らかな慈愛」を、絶妙なウィスパーボイスと抑揚で表現。ガビやファルコを優しく包み込む「お姉さん」としての一面や、エレンに向けた「私はマーレを信じてない。でも一緒に戦ってきた仲間は信じてる」という名台詞は、声の質感によって劇的な説得力を獲得しました。