ネット検索で見受けられる「不祥事の噂」や「倒産リスク」といった不穏なキーワードについても、客観的なファクトチェックを行っておく必要があります。
ゼネコン業界全体では、過去にリニア中央新幹線を巡る談合疑惑や下請法関連での行政指導など、業界構造に起因する問題が報じられた歴史があります。しかし、竹中工務店単独で企業存続を揺るがすような致命的スキャンダルや施工不良隠蔽が常態化している事実は確認されていません。むしろ非上場企業であるがゆえに、一度の社会的信用の失墜がダイレクトに経営を直撃することを強く自覚しており、コンプライアンス遵守に対する社内基準は業界内でも屈指の厳しさを誇ります。
また、新卒社員の定着率の高さも見逃せない盲点です。厚生労働省の統計では大卒3年以内の平均離職率が30%前後で推移するなか、同社は約5%未満という驚異的な定着率を維持しています。独身寮や社宅制度、手厚い家族手当、現場勤務時のサポート体制など、給与以外の生活基盤を支える福利厚生が極めて強固であるため、「業務は過酷だが、待遇と成長環境を手放してまで辞める理由がない」と考える社員が大半を占めているのです。