横須賀の花火大会を唯一無二の存在たらしめているのが、同日開催される米海軍横須賀基地 フレンドシップデーの存在です。普段は厳重な警戒が敷かれているゲートが市民や観光客に開放され、一歩足を踏み入れればそこは完全なアメリカ。巨大なスモーキーピザや直火焼きのアンガスビーフステーキ、本場のクラフトビールを手にした人々が芝生に腰を下ろし、異国情緒のなかで花火を待つ体験は他所では決して味わえません。
しかし、この特別な体験には「身分証確認の厳格化」という強烈な落とし穴が存在します。報道各社の取材や基地司令部のアナウンスによると、安全保障上の観点から入門ゲート(主に三笠ゲート)でのセキュリティチェックは年々厳格さを増しています。「運転免許証さえあれば入れる」と思い込んでいると、ゲート前で容赦なく門前払いを食らうことになります。
入場に有効な身分証明書は、原則として「マイナンバーカード」「有効期限内のパスポート」「本籍地記載の住民票を添えた運転免許証」などに限定されています。暗証番号を入力するIC免許証リーダーが設置される場合もありますが、不備があれば基地側の一存で入場を拒絶されます。さらに、入場待ちの列は正午前後から長蛇となり、通過までに1時間半から2時間以上を要することも珍しくありません。基地内から花火を観賞したいのであれば、開門予定時刻(例年10時頃)に合わせた午前中のアプローチが鉄則となります。