高島彩を語る上で欠かせないのが、俳優であった父・竜崎勝の存在です。人気ドラマや舞台で活躍した名優でしたが、高島がわずか5歳のときに肝硬変のため44歳の若さで急逝しました。物心つく前に父を亡くした経験は、彼女の人生観と仕事に対する真摯な姿勢に決定的な影響を与えています。
自著やインタビューでも語られている通り、母の手ひとつで育てられた高島は、父の面影を追いながら「誠実に人と向き合うこと」を胸に刻んできました。『めざましテレビ』で早朝2時起きの生活を7年半にわたって続け、視聴率トップを牽引し続けた原動力も、そうした生い立ちに根ざした強い責任感にありました。
2010年12月でのフジテレビ退社理由については、体力の限界や結婚準備など様々な報道がなされましたが、本質は「30代を迎え、一人の女性として命や暮らしと丁寧に向き合う時間を持ちたかった」という自然な人生のシフトでした。現場を駆け抜けた20代から、自らの裁量で言葉を紡ぐフリーの道を選んだ決断は、現在の安定したキャスター像へと結実しています。