栄光に満ちた現在の姿からは想像もつかないが、創業当時の道のりは平坦ではなかった。店主はかつて脱サラして飛び込んだ修業先で挫折を味わい、自己資金を投じて開いた最初の店もわずか一年で閉店に追い込まれるという苦杯をなめている。
「お客様に『ごきげん』な気分で帰ってほしい」。その原点に立ち返った店主は、日本ラーメン協会が主催する技術セミナーや全国の醸造元へ足を運び、ゼロからスープの科学的アプローチを再構築した。幾千回もの試作の末に完成した一杯が、口コミで徐々に広がり、やがて現在の爆発的な人気へと結実したのだ。