気象庁が定義する気象庁 震度6弱 人体感覚と被害の解説によると、このクラスの揺れが発生した場合、立っていることが困難になり、這わなければ動くことができません。固定していない重い家具の多くが激しく移動・転倒し、テレビが台から吹き飛ぶような衝撃が屋内に走ります。ドアが開かなくなって室内に閉じ込められる事例や、窓ガラスが粉砕して凶器と化す事態が同時多発します。
屋外に目を向けると、耐震性の低いブロック塀の倒壊、道路の亀裂、外壁タイルの剥離落下のほか、電柱が大きく傾斜するなどインフラ全体が寸断の危機に瀕します。現地取材にあたった記者や被災住民の手記には、「地鳴りと同時に突き上げるような衝撃があり、家全体が悲鳴を上げるような軋み音に包まれた」「立っていられず床にしがみつくしかなかった」という凄惨な生々しい証言が数多く残されています。震度6弱は、日常の平穏を一瞬で奪い去る激震の境界線です。