ワイヤレスイヤホン進化の歴史と真相!世界初から最新技術まで徹底解剖

ワイヤレスイヤホン進化の歴史と真相!世界初から最新技術まで徹底解剖

ワイヤレスイヤホン進化の歴史と真相!世界初から最新技術まで徹底解剖を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。

ノイズキャンセリングが外の世界を遮断する進化を辿った一方で、対極のアプローチとして熱狂的な支持を集めたのが「耳を塞がない」リスニングスタイルです。その筆頭が骨伝導技術でした。

骨伝導イヤホン誕生秘話を辿ると、本来は軍用通信や過酷な災害現場、あるいは医療用の補聴補助システムとして研究されていた軍事・福祉由来の技術でした。頭蓋骨の振動を通じて直接蝸牛へ音を伝えるこの仕組みを、一般コンシューマー向け製品へと昇華させた立役者がShokz(旧AfterShokz)です。同社は振動の不快感や深刻な音漏れといった初期の欠点を地道な音響構造の見直しで克服し、2010年代半ばからランナーやサイクリストの間で不動の地位を築きました。

この潮流に決定打を与えたのが、2020年以降のリモートワークの定着です。「家庭内で家族の声を聞き逃せない」「長時間のWeb会議で耳の中が蒸れて外耳炎を起こす」といった切実な悩みを抱えるデスクワーカー層に爆発的なヒットを記録しました。近年では骨伝導に加え、耳元に極小スピーカーを浮かせる「オープンイヤー型(OWS)」も急速に台頭し、音楽を聴きながら周囲の環境音も認識できる「ながら聴き」が新たなライフスタイルとして定着しています。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。