甲斐翔真のキャリアにおける最大の転機となったのが、本格的なミュージカルへの進出です。もともと歌唱未経験に近い状態からスタートしたにもかかわらず、その成長速度と天賦の才は日本の演劇界に大きな衝撃を与えました。
2020年、名匠フランク・ワイルドホーンが楽曲を手掛けた『デスノート THE MUSICAL』のオーディションにおいて、経験豊富な並み居る候補者たちを抑えて主人公・夜神月役に大抜擢されます。初舞台にして主演という重圧を跳ね除け、魂を削るような熱演と伸びやかな高音ボイスを披露。演劇ファンや批評家から「ミュージカル界に新星が現れた」と絶賛を浴びました。
その後も『RENT』のロジャー役、『ロミオ&ジュリエット』のロミオ役、『キンキーブーツ』のチャーリー・プライス役など、難度の高い名作で次々と主演クラスを務めます。そして世界最高峰のスペクタクル舞台『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』では、井上芳雄とともに主人公クリスチャン役のWキャストに選出されました。豊かで芯のある圧倒的な歌唱力と表現力は、日本ミュージカル界の若手トップランナーとしての評価を不動のものにしています。