「今日は何の日?」と検索すると、驚くほど多彩な記念日が表示されます。一般社団法人日本記念日協会の公表データによると、現在日本国内で正式登録されている記念日は2,700件を突破しています。365日どの日にスポットを当てても、平均して7〜8件以上の記念日が重複して存在している計算になります。
これらの記念日には、大きく分けて3つの系統があります。 第一は、国や国際機関が制定した公的記念日(時の記念日、人権デーなど)。 第二は、歴史的出来事や偉人の命日・誕生日に由来するもの。 そして第三が、民間企業や業界団体がPR目的で制定した商業記念日です。語呂合わせ(8月7日=バナナの日、11月11日=ポッキー&プリッツの日など)によって消費を喚起する仕組みは、日本のマーケティング史における最大の発明の一つと言えます。
さらに、日付には世界を変えた歴史的事件の記憶が刻まれています。教科書に載る重大な条約締結や政変だけでなく、市井の文化が生まれた瞬間も「今日」という日付でした。同日に生まれた歴史的偉人や現代の有名人、あるいは「今日の誕生花」とその花言葉(西洋のフローラ信仰と日本の園芸文化が結びついたもの)に思いを馳せることは、記号化された無機質な日常に物語の息吹を吹き込む作業でもあります。