愛知県安城市に本社を置く株式会社マキタ。社長の後藤将利率いる同社は、世界的な電動工具・機器製造業のリーディングカンパニーとして知られる。近年、同社が強力に推し進めているのが、作業現場の完全コードレス化だ。その中核を担う40Vmaxリチウムイオンバッテリーは、本来であれば強固なコンクリートを削り、厚い鉄板を切り裂くための圧倒的なパワーを誇る。
だが、職人たちの発想はそこで終わらなかった。「この強大な電力量があれば、現場で熱々のスープを作れるのではないか」。開発陣の執念と現場の熱いニーズが合致した結果、工具用バッテリーで調理を行うという前代未聞のカルチャーが誕生した。コードレスだからこそ、AC電源を確保できない奥地でもボタン一つで高火力加熱が可能になる。道具の可能性を広げた革新的なアプローチだ。